不確定日記(ずっと腑に落ちていない)

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 亡くなった父も大声で寝言を言う人だった。大体は眠っても監督の仕事をしているようで、「よーいスタート!」と言ったりし、時には本気で激しい話し合いをしているような大声をあげるので、近くの部屋で眠っていた私と兄が同時に廊下に出て聞き耳を立てたこともある。父の部屋は暗く、寝言はじきいびきに変わった。
 私も寝言を言う。以前一緒に暮らしていた友人は私が何か同意を求めるので振り返ったらぐっすり眠っていたという。当然私の記憶にはない。私も聞いてみたかったので最近は毎晩寝言を録音するアプリを使っている。やたらはっきり喋っている時も、呻き声の時もあるが、一番多いのは相槌だ。納得しているような時もあるが、今朝は「…ん?…あれ?」と何か腑に落ちていなかった。しかも、4:56と5:30と7:12記録された声がすべてそんなふうで、2時間以上ずっとなんだかしっくりきていなかったようだが、寝苦しかったかというとそうでもない。夢も見たが、高校の入学式に向かう途中で電車を乗り過ごしていたのでやっぱりまあまあ不安感はある。埋め立て地を走る電車で、明るくて清潔だなと思っていた気もするのだけれど。そして2時間もずっと同じ夢を見ていたとも思えない。布団の下に豆粒が入っていたとかそういうわけでもない。自分が何に対して納得していなかったのかわからないと言うのが今の私の不安だ。そういえば数日前は数時間にわたって時々笑っていた。それも楽しいことを覚えていないことが悔しい。

梅干しの下漬けは、梅酢がだいぶ上がってきてほっとする。ヘタのところにおが屑状の虫の食べかすらしきものがついていてシンクの端に避けてあった梅の実を見るとおが屑が増えていたので、中にはまだ虫が御在宅のようだった。
今日も雨かと思ったら晴れたので梅干用の赤紫蘇の葉を茎から毟って洗って乾かし、急いで洗濯物も干した。

ちょっと潰れ気味の奴もいるがまあ